「鬼門」と聞くと不安を感じるかもしれませんが、本来は快適な住環境を守るための生活の知恵です 。方角の意味や現代の住宅事情に合わせた対策を知ることで、過度な心配は不要となります 。
本記事では、風水における鬼門の正しい知識と、掃除や観葉植物など今すぐ実践できる具体的な対処法を解説します
- 風水の鬼門(北東)と裏鬼門(南西)の正確な方角と意味
- 玄関や水回りを避けるべきとされる気候・衛生的な理由
- 盛り塩や観葉植物など今すぐできる具体的な鬼門対策
1.鬼門・裏鬼門とは? 方角と意味を正しく理解しよう

家づくりや引っ越しの際に頻繁に耳にする「鬼門」ですが、まずはその定義と正確な位置を理解することが重要です。風水や家相において、特定の方角はエネルギーの流れに大きな影響を与えるとされています。
鬼門は「北東」、裏鬼門は「南西」。鬼の通り道とされる理由
鬼門とは、家の中心から見て「北東」の方角を指します 。古代中国の説話や陰陽道において、この方角は「鬼(邪気)が出入りする場所」とされ、不吉な方位として恐れられてきました。
また、十二支の方位では「丑寅(うしとら)」の方角にあたり、鬼が牛の角と虎のパンツを身につけているイメージも、この「丑寅」に由来すると言われています。
一方、「裏鬼門」は鬼門の正反対にあたる「南西」の方角を指します。鬼門から入った邪気が通り抜けていく出口とされ、鬼門と同様に不安定な運気を持つ場所として注意が必要とされています。
スマホでも確認できる!家の中心から正しく方角を調べる方法
自宅の鬼門・裏鬼門を確認するためには、まず「家の中心(太極)」を正確に割り出す必要があります。

一般的な長方形の家であれば、対角線が交わる点が中心となりますが、張りや欠けがある複雑な形状の場合は重心がずれるため注意が必要です。
正確な方角を知る手順は以下の通りです。
- 間取り図を用意し、対角線を引いて家の中心を特定する。
- 実際に家の中央に立ち、方位磁石(スマートフォンのコンパスアプリでも代用可)を使って北を確認する。※スマホケースの磁石や家電製品の近くでは正しい方角が出ないことがあるため、干渉を受けない場所で測定しましょう。
- 中心から北東の範囲(一般的には中心角45度、家相では十二支に基づく60度の範囲)が鬼門、南西の範囲が裏鬼門となる。
2.なぜ「鬼門」は恐れられるのか? その正体は「古代の生活の知恵」

現代では迷信のように扱われることもある鬼門ですが、その背景には、かつての人々が快適かつ健康に暮らすための合理的な理由が存在していました。風水は、環境工学や衛生管理の側面を持っています。
日当たりと湿気の問題? 腐敗を防ぐための「衛生管理」だった
日本において北東(鬼門)は、日当たりが悪く、湿気が溜まりやすい方角です。また、冬には冷たい北東風が吹き込む場所でもあります。
冷蔵庫や高断熱住宅が存在しなかった時代、この方角にトイレや水回りを配置すると、冬場の寒さでヒートショックを起こしたり、湿気でカビが発生しやすかったりするなど、住人の健康を害するリスクが高まりました。
さらに、南西(裏鬼門)は西日が強く当たり、気温が上がりやすい方角です。ここに食品を扱うキッチンを置くと、夏場に物が腐りやすく、食中毒の原因となる恐れがありました。
「鬼門・裏鬼門を避ける」という教えは、当時の生活環境において「湿気、寒さ、腐敗」から家族を守るための生活の知恵であったと解釈できます。
歴史に見る鬼門除け:京都や江戸も「鬼門」を意識して作られた
鬼門を忌避する考え方は、個人の住宅だけでなく、都市計画にも深く根付いています。
平安京(京都)の鬼門にあたる北東には、鬼門除けとして比叡山延暦寺が配置されました。同様に、江戸城の北東には寛永寺が、南西(裏鬼門)には増上寺が置かれ、幕府の安泰が祈願されました。
このように、歴史的建造物の配置からも、日本人が古くから鬼門に対して畏敬の念を持ち、対策を講じてきたことがわかります。
3.やってはいけない「三備」のタブーとNG間取り

家相において、鬼門・裏鬼門に配置してはいけないとされる代表的な設備があり、これらを総称して「三備(さんび)」と呼びます。
避けるべき3つの場所(玄関・キッチン・トイレ・浴室)
三備とは、具体的に以下の3つのエリアを指します。
- 玄関
気の入り口である玄関が鬼門にあると、良い気が入りにくく、邪気が入りやすいとされます。 - キッチン(火気)
火と水を扱うキッチンは、気が乱れやすい場所です。裏鬼門(南西)では熱による腐敗、鬼門(北東)では冷えによる汚れの滞留が懸念されます。 - トイレ・浴室(水回り)
不浄なものを流す場所である水回りは、鬼門に置くことで悪い気が溜まり、健康運に悪影響を及ぼすとされています。
なぜ「水回り」と「火気」を置くと運気が下がると言われるのか
前述の通り、これには衛生的な理由が大きく関係しています。
北東(鬼門)にある水回りは、日が当たらずジメジメしやすいため、カビや雑菌の温床となりがちです。
不衛生な環境は住人の健康を損なうため、結果として「運気が下がる(=衛生環境の悪化により、病気やトラブルのリスクが高まる)」と考えられてきました。

現代住宅においても、換気不足による結露やカビはアレルギーの原因となるため、この教えは有効な注意喚起といえます。
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4.【場所別】どうしても鬼門にある場合の対処法

日本の住宅事情、特にマンションや建売住宅では、鬼門・裏鬼門を完全に避けることは困難です。
配置を変えられない場合でも、適切な対策を行うことで凶作用を抑える「鬼門封じ」が可能とされています。重要なのは「清潔」と「換気」です。
玄関:明るさを保ち、鏡や盛り塩で気をコントロール
鬼門に玄関がある場合、常に明るく清潔に保つことが最優先です。
靴は出しっぱなしにせず下駄箱に収納し、たたき(床)を水拭きして清めます。また、玄関マットを敷くことで外から持ち込んだ邪気を払い落とす効果が期待できます。
鏡を置く場合は、正面ではなく左右(入って右なら仕事運、左なら金運とされる説あり)の壁に配置することで気の流れを調整します。
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トイレ・お風呂:徹底した「換気」と「掃除」で湿気を溜めない
水回りの対策で最も重要なのは、湿気と汚れを溜めないことです。換気扇を常時回して空気を循環させ、こまめな掃除でカビの発生を防ぎます。
また、使用後はトイレの蓋を必ず閉める、浴槽の残り湯はすぐに抜くといった習慣も、悪い気を広げないために有効です。
ラッキーカラーである「白」を取り入れたタオルやマットを使用し、空間を明るく保つことも推奨されます。
キッチン:生ゴミを溜めず、蓋付きのゴミ箱を使う
キッチンでは、悪臭が邪気の発生源となります。生ゴミは溜めずにすぐに処理し、ゴミ箱は必ず蓋付きのものを使用して臭いを遮断します。
シンクの水垢やコンロの油汚れもこまめに除去し、常にピカピカの状態を維持することで、運気の低下を防げます。
5.今すぐできる!効果的な「鬼門対策・鬼門除け」アイテム

大掛かりなリフォームができなくても、「置くだけ」で実践できる手軽な対策があります。
初心者にもおすすめの「盛り塩」の正しい作法と交換頻度
「盛り塩」は、場を清める最も代表的な方法です。白い小皿に粗塩(天然塩)を円錐形または八角錐形に盛り、鬼門・裏鬼門のライン上や部屋の四隅に配置します。
塩は湿気を吸いやすいため、邪気を吸った塩を放置するのは逆効果です。
理想的には毎日、少なくとも週に1回程度は交換し、使用済みの塩はキッチンなどで水に流して処分します。
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邪気を払う「観葉植物」(南天・ヒイラギ・サボテン)を取り入れる
植物の生命力は、場のエネルギーを浄化するとされています。特に「トゲのある植物」は邪気を払う効果が高いと言われ、ヒイラギやサボテンが好まれます。
また、「難を転ずる」に通じる「南天(ナンテン)」も、鬼門除けの植物として古くから庭や玄関に植えられてきました。
トイレなど日当たりの悪い場所に置く場合は、定期的に日光浴をさせるか、耐陰性のある植物を選ぶと良いでしょう。
ラッキーカラー(白・無垢素材)でインテリアを整える
鬼門(北東)と相性が良い色は「白」などの清潔感のある色や、ベージュ、茶色などの土の気を持つ色とされています。
インテリアやファブリックにこれらの色を取り入れることで、空間を浄化し、安定させることができます。
逆に、黒などの暗い色や、派手すぎる柄物は避けるのが無難です。
6.風水は気にしすぎず生活を整える知恵として活用する
鬼門や裏鬼門は、かつての人々が快適さと健康を守るために生み出した生活の知恵です。現代の住宅においては、過度に恐れる必要はありません。
重要なのは方角そのものではなく、掃除や換気を徹底し、住環境を清潔に保つことです。
風水の教えを、日々の暮らしを整えるためのチェックリストとして活用することで、心地よい空間と安らぎを得られるはずです。