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一級建築施工管理技士とは?資格の価値から転職活用まで完全解説

建設業界で活躍したい方にとって、一級建築施工管理技士は非常に価値の高い国家資格です。

この記事では、一級建築施工管理技士の基本概要から具体的な仕事内容、試験情報、キャリアへの影響まで、知っておくべき全ての情報を包括的に解説します。

この記事を読んでわかること
  • 一級建築施工管理技士の仕事内容と年収水準の実態
  • 試験の合格率・難易度と効率的な学習方法
  • 転職市場での価値とキャリアアップ戦略
目次

1.一級建築施工管理技士とは?資格の基本概要

一級建築施工管理技士は、建設業界において最も重要な国家資格の一つです。建築工事の施工管理に関する高度な知識と技術を有することを認定する資格で、建設現場における技術的な責任者として活躍できます。

まずは、資格の概要と業務における役割について確認しましょう。

建設業法に基づく建築施工管理技士の位置づけ

一級建築施工管理技士は、建設業法第27条に基づく施工管理技士という国家資格の一つで、建築工事における施工管理のプロフェッショナルであることを国が認定するものです。

施工管理技士には土木、建築、電気工事、管工事、造園、建設機械施工の6種類がありますが、その中でも建築施工管理技士は建築工事全般を扱えるため、建設業界において特に需要の高い資格となっています。

参考:技術検定試験 (建設業法第 27 条)|国土交通省

建築現場における施工管理の専門家

一級建築施工管理技士は、建築現場において工事の施工計画を作成し、統括する専門家です。鉄筋工事、大工工事、内装仕上げ工事など、建築工事のあらゆる工程において技術的な指導と管理を行います。

建築物の品質と安全性を確保し、工期内に予算内で工事を完成させるという重要な責任を担う、建設現場において欠かせない存在です。

監理技術者として担う重要な役割と責任

監理技術者とは、特定建設業者が元請として受注した工事において、下請契約の請負代金総額が4,500万円以上(建築一式工事の場合は7,000万円以上)となる場合に、必ず配置しなければならない技術者です。

監理技術者は工事現場の技術的な統括責任者として、下請業者への技術指導、施工計画の作成・変更、工事の品質確保などの重要な業務を担います。

参考:国土交通省:建設業法施行令の改正について(令和5年1月1日施行)一般財団法人 建設業技術者センター「監理技術者とは」

2.一級建築施工管理技士ができること・仕事内容

一級建築施工管理技士の仕事は、建築現場における総合的な管理業務です。工事の計画段階から完成まで、多数の関係者と調整しながらプロジェクトを成功に導くことが求められます。

ここでは、具体的な業務内容について紹介します。

建築工事全般の施工管理業務を管理する

一級建築施工管理技士が扱える工事には制限がなく、超高層ビル、大型商業施設、マンション、戸建住宅まで、あらゆる規模の建築工事の施工管理を行うことができます。具体的には以下の工事種別を統括管理できます。

  • 建築工事、大工工事、左官工事
  • とび・土工・コンクリート工事、石工事、屋根工事
  • タイル・レンガ・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事
  • 板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事

4大管理を統括する

一級建築施工管理技士の核となる業務は、工程管理品質管理安全管理原価管理といった施工管理の4大管理の統括です。

具体的には、以下の内容を担います。

工程管理

工事全体のスケジュール作成、日々の作業予定と実績の管理、進捗状況の確認と調整を行います。遅れが生じた場合は原因を分析し、工程回復のための対策を立案・実行します。

品質管理

設計図書に基づく品質基準の設定、各工程での品質検査、不具合発生時の対応策の決定を担当します。

安全管理

安全計画の策定、現場巡回による危険箇所の確認、作業員への安全教育の実施、事故防止対策の徹底を図ります。

原価管理

予算の策定と管理、資材費・労務費の適正化、コスト削減策の検討・実施を行います。

協力業者との調整と現場チームのマネジメント

建築現場では多数の専門工事業者が関わるため、一級建築施工管理技士には各業者との調整役としての役割も求められます。工程の調整、品質基準の統一、安全対策の徹底など、現場全体を円滑に運営するためのマネジメント業務を担います。

また、現場で働く作業員への技術指導、新人技術者の育成、現場事務所の運営など、人材マネジメントの側面も重要な業務の一つです。

建築現場での1日の業務スケジュール

一級建築施工管理技士の一般的な1日は以下のようなスケジュールで進行します。

時間作業内容
7:00-8:00現場到着、前日の作業状況確認、当日の作業計画最終確認
8:00-8:30朝礼での作業指示、安全確認、協力業者との打ち合わせ
8:30-12:00現場巡回、品質検査、進捗確認、問題対応
13:00-17:00午後の現場管理、設計変更対応、翌日作業準備
17:00-19:00工程表更新、報告書作成、関係者との調整

現場の状況により残業や休日出勤が発生することもありますが、近年は働き方改革により労働環境の改善が進んでいます。

3.一級建築施工管理技士と二級建築施工管理技士の違いとは?

一級建築施工管理技士と二級建築施工管理技士には、扱える工事の規模や就ける職位に大きな違いがあります。詳しく見ていきましょう。

扱える工事規模の違い

一級 vs 二級建築施工管理技士の違い

一級建築施工管理技士

扱える工事規模

制限なし

現場でなれる役職

  • 監理技術者
  • 主任技術者

二級建築施工管理技士

扱える工事規模

中小規模

現場でなれる役職

  • 監理技術者
  • 主任技術者

一級と二級の最も大きな違いは、扱える工事規模にあります。二級建築施工管理技士は中小規模の工事に制限される一方、一級建築施工管理技士には工事規模の制限がありません。

また、工事現場の責任者である監理技術者になれるのは一級建築施工管理技士のみです。二級建築施工管理技士は主任技術者にはなれますが、大規模工事で必要となる監理技術者の要件は満たしません。

キャリアパスと将来性の違い

二級建築施工管理技士は現場技術者としてのスタートラインですが、一級建築施工管理技士は監理技術者などの現場責任者、所長、工事部長といった管理職への道が開けます。

また、転職市場でも一級資格保有者への需要は圧倒的に高く、条件の良い求人への応募機会が大幅に拡大します。より良い待遇や年収アップを目指したいなら、ぜひ一級建築施工管理技士の資格取得を目指しましょう。

4.一級建築施工管理技士の年収と待遇

一級建築施工管理技士の資格取得にあたって、気になるのはやはりどれくらいの年収を目指せるのかという点ではないでしょうか。

ここでは、一級建築施工管理技士の年収と待遇について解説します。

一級建築施工管理技士の見込み年収は641万円!年収1,000万円も目指せる

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、建築施工管理技術者の平均年収は641万円となっており、類似する業務内容である一級建築施工管理技士も同程度の年収を見込めると考えられます。

国税庁の調査によると、令和5年の全職種の平均年収は460万円なので、それを大幅に上回る年収を期待できる職種といえるでしょう。

また求人サイトで一級建築施工管理技士の求人情報を確認すると、全求人数約184,000件のうち、年収1,000万円以上の案件が12,600件以上あり、全体の約7%を占めています。

とくにミドル・シニア向けの求人にその傾向が強く、これは経験を積めば積むほど年収アップを目指せることを表しています。

参考:

建築施工管理技術者 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)|厚生労働省

令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁

一級建築施工管理技士の仕事|求人ボックス

資格手当や昇進・転職への影響度

多くの建設会社では一級建築施工管理技士に対して資格手当を支給するケースが多く、資格取得が年収アップに直結しやすいといえます。

また、一級資格の取得は昇進の要件となることが多く、現場所長、工事部長、取締役などのポジションへの昇格において優遇されます。経営事項審査でも一級建築施工管理技士の配置は高い評価点となるため、企業にとって貴重な人材として重用されます。

そして、首都圏や関西圏などの大都市部では建築需要が高く、人材不足も深刻なため、一級建築施工管理技士の資格を持っていると転職でも有利に働くことが多いです。

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5.一級建築施工管理技士を目指すべき人の特徴

一級建築施工管理技士は、高い技術力を求められる一方で、管理職としての側面も持ちます。どのようなキャリアや適性を持った人が目指すべきかを確認しましょう。

建築・施工管理経験者としてステップアップしたい人

現在、建設現場で働いている技術者にとって、一級建築施工管理技士はキャリアアップの道筋となります。特に次のような経験をお持ちの方には強くお勧めします。

  • 二級建築施工管理技士保有者:上位資格への自然なステップアップ
  • 現場代理人経験者:より大規模な工事の責任者を目指せる
  • 専門工事の技術者:建築工事全般への視野拡大
  • 設計事務所勤務者:施工サイドの知識習得による総合力向上

既に建設現場での実務経験がある方は、実体験に基づいた理解により効率的に学習を進められ、資格取得後も即戦力として活躍できます。

専門性のある安定した職に就きたい人

他業界から建設業界への転職を検討している方にとっても、一級建築施工管理技士は魅力的な選択肢です。

  • 製造業の生産管理経験者:工程管理や品質管理のスキルが活用可能
  • 営業職経験者:顧客折衝や調整能力が施工管理で重宝される
  • 公務員経験者:安定性と社会貢献度の高い仕事として適している

ただし、未経験からの転職では実務経験の蓄積が必要なため、まずは建設会社で経験を積みながら資格取得を目指すキャリアプランが現実的です。

現場での責任ある仕事にやりがいを感じる人

一級建築施工管理技士に向いているのは、以下のような特性を持つ方です。

  • 責任感の強い人
    大きな責任を負うことにやりがいを感じる
  • 調整力のある人
    多様な関係者との調整を円滑に進められる
  • 学習意欲の高い人
    法改正や新技術に継続的に対応できる
  • 体力に自信のある人
    現場での長時間労働に耐えられる
  • コミュニケーション力のある人
    作業員から経営陣まで幅広い層と関係構築できる

また、完成した建物が長期にわたって社会に貢献することに満足感を得られる方、地図に残るような大きなプロジェクトに関わりたい方にも適した職業です。

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6.一級建築施工管理技士の試験概要と合格への道

一級建築施工管理技士試験は第一次検定と第二次検定の2段階で実施されます。ここでは受検資格や申込方法、試験内容について確認しましょう。

受検資格の最新情報

2024年度より受験資格が大幅に緩和されました。第一次検定は19歳以上であれば学歴・実務経験に関係なく受験可能になり、第二次検定は第一次検定合格後、実務経験に応じて1年~5年で受験できます。

新旧受検資格比較テーブル
受検資格 第一次検定 第二次検定

受検資格
・19歳以上 ・実務経験1年~5年

受検資格
・実務経験3年~15年
・2級合格者
  • 実務経験3年~15年
  • 2級合格後、
    実務経験5年以上

参考:一級 建築施工管理技術検定のご案内 | 建築・電気工事施工管理技術検定 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部

受検の申込方法

申込方法は、新規受検者は第一次検定のみネット申請第一次・二次同時申請と第二次検定のみは書面申請が基本です。再受検者はネット申請と書面申請から選択できます。

受検申請方法テーブル
  第一次検定
のみ
第一次・二次同時 第二次検定
のみ
新規
受検
ネット申請 書面申請 書面申請
再受検 ネット申請 ネット申請

書面申請
ネット申請

書面申請

参考:一級 建築施工管理技術検定のご案内 | 建築・電気工事施工管理技術検定 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部

第一次検定の出題内容と合格率の実態

第一次検定は以下の科目からマークシート形式で出題されます。

科目・分野 知識・能力 解答形式
建築学 知識 四肢択一
施工管理法 知識 四肢択一
能力 五肢択一
法規 知識 四肢択一

合格基準は全体の60%以上の得点、かつ応用能力問題で60%以上の得点が必要となります。

2025年度は受験資格の緩和により受験者数が大幅に増加し、合格率は48.5%となりました。

参考:一級建築施工管理技士 受検資格について|一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部

第二次検定の記述問題攻略のポイント

第二次検定は以下のとおり、記述式とマークシート形式で構成されます。

科目・分野 知識・能力 解答形式
施工管理法 知識 五肢択一
能力 記述

記述問題攻略のポイントは、実務経験を具体的かつ簡潔に記述することです。出題傾向を分析し、頻出項目について自身の経験を整理しておくことが重要です。

合格率は40%~52%程度で、第一次検定より若干高めですが、記述問題対策には十分な準備期間が必要です。

参考:一級建築施工管理技士 受検資格について|一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部

効率的に学習するためのポイント

一級建築施工管理技士試験の合格には、第一次検定で300~500時間第二次検定でさらに200~300時間の学習が推奨されます。

効率的に学習するために、以下の5つのポイントを意識するとよいでしょう。

学習戦略インフォグラフィック

試験合格のための5つの学習戦略

計画的な
学習スケジュール

過去問中心の
反復学習

問題の解説文
の理解

隙間時間の
活用

模擬試験の
活用


  1. 計画的な学習スケジュール
    試験日から逆算して月単位、週単位の計画を立てることをおすすめします。不測の事態があっても大丈夫なように、余裕を持ってスケジュールを組みましょう。
  2. 過去問中心の反復学習
    目安として過去5年分の問題を解くことで、問題の傾向が理解できます。一度解いただけでは身につかないので、繰り返し問題を解きましょう。
  3. 問題の解説文の理解
    過去問の正答だけを確認するのではなく、解説文も熟読して、なぜその答えになるかをしっかり理解しましょう。
  4. 隙間時間の活用
    仕事のある日はまとまった勉強時間を捻出するのは大変です。通勤時間や昼休みなどを活用して、コツコツと学習習慣を身につけましょう。
  5. 模擬試験の活用
    いきなり試験を受けても緊張で本来の実力を発揮できないこともあります。事前に模擬試験を受けることで試験慣れしておきましょう。

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7.一級建築施工管理技士が活躍できる業界・企業

一級建築施工管理技士は建設業界の幅広い分野で活躍できます。総合建設業(ゼネコン)をはじめ、専門工事業者、ハウスメーカー、官公庁、設計事務所など、多様な選択肢があります。それぞれの業界で求められる役割や働き方は異なりますが、いずれも一級建築施工管理技士の専門性が高く評価される職場です。

総合建設業(ゼネコン)での中核的な役割

ゼネコンは一級建築施工管理技士の最も代表的な就職先です。スーパーゼネコンから地方の中堅ゼネコンまで、規模に関わらず建築工事を手がける企業では一級建築施工管理技士が中核的な役割を担います。

大型のオフィスビル、商業施設、マンション、公共建築物などの施工において、工事全体を統括する責任者として活躍できます。ゼネコンでは新卒採用に加えて中途採用も積極的に行っており、経験豊富な一級建築施工管理技士は特に歓迎されます。

専門工事業者での技術責任者としての価値

電気工事、設備工事、内装工事などの専門工事業者でも、一級建築施工管理技士は技術責任者として高く評価されます。元請業者との調整、品質管理、安全管理などの業務において、資格が大きな武器となります

専門工事業者では技術力に加えて営業力も重視されるため、顧客との信頼関係構築において一級資格の価値は計り知れません。

ハウスメーカーでの住宅建築施工管理

大手ハウスメーカーでは、注文住宅や分譲住宅の建築において一級建築施工管理技士が重要な役割を果たします。住宅は施主との距離が近く、品質や工期への要求が厳しいため、高い技術力と管理能力が求められます。

ハウスメーカーの特徴として、営業から設計、施工まで一貫した体制があり、顧客の要望を直接聞きながら仕事を進められるという、やりがいがあります。

官公庁や設計事務所での工事監理業務

官公庁の営繕部門(公共施設の設計や工事を担当する部署)や設計事務所では、工事監理業務において一級建築施工管理技士の資格が重用されます。設計者の立場から工事の品質確保や工程管理を行う仕事で、施工管理とは異なる視点での技術力が要求されます。

公共工事の工事監理では高い倫理観と技術力が求められ、一級建築施工管理技士の資格は信頼性の証明として重要な意味を持ちます。

8.一級建築施工管理技士として転職を成功させるために

建設業界の深刻な人材不足により、一級建築施工管理技士は転職市場で非常に高く評価されています。売り手市場が続いているため、適切な実績とスキルのアピールにより、年収アップと働きやすい環境の両方を実現する転職も十分可能です。

転職成功のための実績とスキルの棚卸し

転職を成功させるためには、これまでの実績とスキルを適切に整理し、応募企業のニーズに合わせてアピールすることが重要です。

実績の棚卸しポイント

  • 担当した工事の規模、工期、予算
  • 工程短縮や品質向上の具体的成果
  • 安全管理での事故ゼロ記録
  • コスト削減や効率化の実績
  • チームマネジメントや人材育成の経験

スキルの整理

  • 各種工法や新技術への対応力、品質・安全管理の実践力といった施工管理技術
  • BIMやICTツールなどのデジタルツールの活用経験
  • 建築士、コンクリート診断士、建築設備士などの関連資格の取得状況
  • 現場チームの統率力、工程調整、コスト管理の実績といったマネジメント能力
  • 英語力や海外プロジェクト参画といった国際的な対応力

また、近年は働き方改革への対応、DXの推進、環境配慮など、従来の技術力に加えて幅広い視野を持つ人材が求められるため、日ごろからアンテナを張っておきましょう。

転職活動で有利になる関連資格との組み合わせ

一級建築施工管理技士と組み合わせることで転職に有利となる関連資格として、次のようなものが挙げられます。

  • 一級建築士
    設計から施工まで一貫した視点を持つ人材として高く評価
  • 一級土木施工管理技士
    土木・建築両分野に対応できる希少性
  • コンクリート診断士
    構造物の維持管理分野での専門性
  • 建築設備士
    設備工事への理解と調整能力
  • 技術士
    最高峰の技術資格による信頼性

これらの資格を組み合わせることで、より高い年収と好条件での転職が期待できます。

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9.一級建築施工管理技士として歩むキャリアの価値

一級建築施工管理技士は、単なる資格以上の価値を持つ仕事です。社会インフラの構築に直接関わり、人々の生活を支える建物の品質と安全を守る使命感のある仕事として、大きなやりがいがあります。

また、技術の進歩とともに建設業界も変化していますが、物理的な建造物を造るという本質的な需要は変わることがなく、長期的な安定性を持つ職業です。

経済的な面でも、継続的なスキルアップと経験蓄積により年収1,000万円以上も十分に実現可能であり、十分に魅力的な仕事といえるでしょう。

建設業界の発展とともに、一級建築施工管理技士の価値はますます高まっていくことが予想されます。今こそ、この価値ある資格取得に向けて第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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